バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1004
(2006.01〜)
@Solo
この曲は10代のころクライスラーが唯一遺した第1楽章のアダージョを聴いて深く感銘を受けた曲。
ヴァイオリンを再開してからはぜひ弾いてみたいということになり、昨年来第1楽章を弾いていたが、今年は全楽章を独学で練習してみようと決意。
誰かに聴かせるためというのではなく(もちろんそういう機会があれば拒むものではない)、自分の心の糧として一生弾き続けたいと思っている曲である。
アルバム | 演奏者(レーベル・録音年) | 演奏 | 録音 | 寸評 | |
01 | ![]() |
ヘンリク・シェリング (Henryk Szeryng) (DG 1967) (全集) |
含蓄のある表現で、シェリングの代表的な録音であることが納得できる。 全体にゆっくりめのテンポを取るが、説得力のある全体構成は、スタンダードとしての存在感を示す。 (2006.12.26 記) |
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ヘンリク・シェリング (Henryk Szeryng) (TDK 1976) (ソナタ第一番,パルティータ第二番) |
ライブなので、上記のスタジオ盤より、より躍動感のある演奏だ。 しかし、技術的な破綻は全くなく、アダージョの長く伸ばされた最終音はいつまでも心に響く。 (2006.12.26 記) |
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ヘンリク・シェリング (Henryk Szeryng) (SONY 1955) (全集) |
聴きなおし中 | ||
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ヨゼフ・シゲティ (Joseph Szigeti) (VANGUARD CLASSICS 1955,56) (全集) |
イメージしていたよりも、しっかりした演奏で、プレストでやや息切れを感じるものの、決して下手なヴァイオリニストなどではなく、バッハ演奏における礎を築いた偉大なアーティストである。 (2006.12.26 記) |
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ギドン・クレーメル (Gidon Kremer) (Philips 1980) (全集) |
現在のクレーメルからすると、破天荒な弓捌きを見せるが、なかなかスリリングで一聴の価値はある。 若き日のクレーメルの快演といっていだろう。 ただ新盤が出た以上、価値は後退した。 (2006.12.26 記) |
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ギドン・クレーメル (Gidon Kremer) (ECM 2001,02) (全集) |
これは自分にとっては一つの理想である。 自在感に溢れているが、25年前の荒々しさより磨きぬかれた音色でコントロールしている。 プレストの処理も正攻法ではないが、こういうやり方もあるのかと得心させられた。 (2006.12.26 記) |
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ヤッシャ・ハイフェッツ (Jascha Heifetz) (RCA 1952) (全集) |
なんというか一本調子な演奏である。 線の細さを感じさせるのは録音のせいであろうか? ハイフェッツのバッハに関しては組し得ないところが多い。 (2006.12.26 記) |
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ユーディ・メニューイン (Yehudi Menuhin) (EMI 1934,35,36) (全集) |
10代のメニューインが刻印した彼としては流れるような演奏が魅力である。 ただ、いかんせんSP録音の復刻なので、本当に細かい部分に関しては想像の域を超えない。 (2006.12.26 記) |
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ユーディ・メニューイン (Yehudi Menuhin) (EMI/HMV 1956,57) (全集) |
聴きなおし中 | ||
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ユーディ・メニューイン (Yehudi Menuhin) (EMI 1973,74,75) (全集) |
聴きなおし中 | ||
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ナタン・ミルシテイン (Nathan Milstein) (EMI 1954,55,56) (全集) |
聴きなおし中 | ||
12 | ![]() |
ナタン・ミルシテイン (Nathan Milstein) (DG 1973) (全集) |
以前聴いたときは素晴らしい演奏だと思ったが、ハイフェッツまでは行かないが、乾燥肌の演奏という感じ。 これを超える演奏は今ではたくさん出てきてしまったからかもしれない。 (2006.12.26 記) |
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ルジェーロ・リッチ (Ruggiero Ricci) (MCA 1965) (全集) |
3.5 | 2.0 | やや甘い音色であるが演奏自体の流れはよい。 リッチというと職人というイメージだが、このバッハでもいい意味での職人気質が感じられる。 録音が古くなってしまったのが惜しい。 (2006.2.3 記) |
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カール・ズスケ (Karl Suske) (Deutsche SchallPlatten 1983,85,87,88) (全集) |
4.0 | 3.5 | 非常にフレッシュな印象を与える。 ボーイングさばきは見事である。 この人はベルリン弦楽四重奏団のリーダーでベートーヴェンのカルテット全集にも通じるさわやかさが魅力である。 (2006.2.3 記) |
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ジョルジュ・エネスコ (Georges Enesco) (La Voce - Ton Rede 1948,49) (全集) |
エネスコの名誉のためには遺さなかった方がいい演奏だったかもしれない。 撥音は往年の名ヴァイオリニストの片鱗を見せるが、音程・テンポ感共に揺れが大きく、聴きにくい。 (2006.12.26 記) |
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イダ・ヘンデル (TESTAMENT 1995) (全集) |
聴きなおし中 | ||
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アルテュール・グリュミオー (PHILIPS 1960,61) (全集) |
これは適度なスピード感、適切な湿度を持った流れるようで、しかし芯のあるいい演奏である。 グリュミオーの美音が遺憾なく発揮され、また各楽章のバランスもとてもよい。 (2006.12.26 記) |
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エリザベス・ウォルフィッシュ (Elizabeth Wallfisch) (HYPERION 録音不明) (全集) |
聴きなおし中 | ||
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トーマス・ツェートマイヤー (Thomas Zehetmair) (TELDEC 1982) (全集) |
ややカクカクとした感じの演奏で、流れが時折寸断される感じになるのはいただけない。 なにか特徴を出そうと試みたのかもしれないが、かえって曲の全体観を崩してしまったようだ。 (2006.12.26 記) |
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ポール・ズーコフスキー (Paul Zukofsky) (VANGUARD CLASSICS 1971,72) (全集) |
取り寄せ中 | ||
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クリスティアン・テツラフ (VIRGIN 1993) (全集) |
聴きなおし中 | ||
22 | ![]() |
ヨゼフ・スーク (Josef Suk) (EMI 1970) (全集) |
これは最上の演奏の一つと言っていいであろう。 本当にこの人は安定感が抜群で、素直な気持ちで耳を傾けられる。 観賞用・演奏の参考用としても通用する抜きん出たもの。 (2006.12.26 記) |
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ドミトリ・シトコヴェツキー (Dmitry Sitkovetsky) (ORFEO 1984) (全集) |
朴訥さの中にひたむきなバッハへの畏敬の念を感じさせる演奏で、好感が持てる。 こうした演奏を聴くと自分も敬虔な気持ちにさせられる。 (2006.12.26 記) |
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ベンヤミン・シュミット (ARTE NOVA 1999) (全集) |
聴きなおし中 | ||
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イツァーク・パールマン (EMI 1986,87) (全集) |
4.5 | 4.0 | すばらしく豊かな音で、パールマンの円熟の境地が堪能できる。 音の肉厚が感じられ、パールマン特有の暖かさに包まれた幸福なバッハである。 やはりパールマンは稀代のヴァイオリニストである。 (2006.2.3 記) |
26 | ![]() |
シュロモ・ミンツ (Shlomo Mintz) (DG 1983,84) (全集) |
聴きなおし中 | ||
27 | ![]() |
ロベルト・ミケルッチ (Roberto Michelucci) (FONE 不明) (全集) |
1.5 | 0.5 | あまりに冴えない演奏で、どうしたイ・ムジチでの切れ味のよさは!と言いたくなる。 録音の悪さもあるが、速いパッセージの音が外れたり、音程も悪くがっかり。 録音もかなり悪く心に訴えてくるものがない。 この曲のマニア向けで一般的ではない。 (2006.2.3 記) |
28 | ![]() |
ヨハンナ・マルツィ (Johanna Martzy) (EMI 1954,55) (全集) |
聴きなおし中 | ||
29 | ![]() |
ライナー・キュッヒル (Rainer Kuchl) (Platz 2003) (全集) |
先日のウィーン・フィル公演でコンマスを務めていたキュッヘルだが、録音がお風呂の中状態でひどい。 もっとちゃんとヴァイオリンの原音がわかるものでないと評価は出来ない。 (2006.12.26 記) |
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30 | ![]() |
シギスヴァルト・クイケン (独ハルモニア・ムンディ 1981) (全集) |
聴きなおし中 | ||
31 | ![]() |
シギスヴァルト・クイケン (DHM 1999,00) (全集) (バロックVn) |
聴きなおし中 | ||
32 | ![]() |
マルク・ルボツキー (Mark Lubotsky) (BRILLIANT CLASSICS 1987) (全集) |
聴きなおし中 | ||
33 | ![]() |
ジャン=ジャック・カントロフ (Jean-Jacques Kantorow) (DENON 1979) (全集) |
冒頭粋な和音が鳴るが、軽いなぁ。 全体的にバッハの真摯なイメージとは反対側にある演奏である。 異質なバッハで自分には合わない。 (2006.12.26 記) |
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34 | ![]() |
モニカ・ハジェット (Monica Huggett) (VIRGIN 1995) (全集) (バロックVn) |
聴きなおし中 | ||
35 | ![]() |
ルドルフ・ゲーラー (Rudolf Gahler) (ARTE NOVA 1998) (全集) (バッハボウ) |
聴きなおし中 | ||
36 | ![]() |
クリスティアーネ・エディンガー (NAXOS 1991) (全集) |
聴きなおし中 | ||
37 | ![]() |
ルーシー・ファン・ダール (Lucy van Dael) (NAXOS 1996) (全集(分売)) (バロックVn) |
聴きなおし中 | ||
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ララ・セント・ジョン (Lara St. John) (ANCALAGON 2001) (ソナタ第一番) |
聴きなおし中 | ||
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ユリア・フィッシャー (Julia Fischer) (Pentatone 2004) (全集) |
非常にたおやかな表現で、十分に無理なく楽器を鳴らしきったいい演奏である。 ただ、少し柔らかすぎる観が無きにしも非ず、いつの日か再録音をする頃にはどう変わっていくか期待したい。 (2006.12.26 記) |
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ルミニッツァ・ペトレ (Luminitza Petre) (自主制作 録音不明) (全集) |
これもいい演奏だが、フィッシャーよりも無骨で内容の詰まった音が、これぞバッハ!と言いたい。 どこかの歌劇場オケのコンミスだそうだが、これほどの演奏をするヴァイオリニストなので、他のものも聴いてみたい。 (2006.12.26 記) |
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レイチェル・ポッジャー (Channel Classics 1997,98,99) (全集(分売)) (バロックVn) |
聴きなおし中 | ||
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和波孝禧 (アートユニオン 1993) (全集) |
聴きなおし中 | ||
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寺神戸亮 (DENON 1999) (全集) (バロックVn) |
聴きなおし中 | ||
44 | ![]() |
諏訪根自子 (KING(Firebird) (1978,79,80) (全集) |
聴きなおし中 | ||
45 | ![]() |
塩川悠子 (CAMERATA 1989) (全集) |
聴きなおし中 | ||
46 | ![]() |
島根恵 (ALM 2000) (全集) |
聴きなおし中 | ||
47 | ![]() |
千住真理子 (Victor Entertainment, 1994) (全集) |
聴きなおし中 | ||
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加藤知子 (DENON 1996) (全集) |
聴きなおし中 | ||
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久保陽子 (自主製作 2004) (全集) |
聴きなおし中 | ||
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久保田巧 (Exton 2002,04) (全集) |
聴きなおし中 | ||
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前橋汀子 (SONY 1988) (全集) |
聴きなおし中 | ||
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天満敦子 (King 2004) (全集) |
聴きなおし中 | ||
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戸田弥生 (音楽之友社 2001,02) (全集) |
聴きなおし中 | ||
54 | ![]() |
潮田益子 (EMI 1971,72) (全集) |
聴きなおし中 | ||
55 | ![]() |
渡辺玲子 (TELDEC 2000,01) (ソナタ第一番,第三番 パルティータ第二番) |
聴きなおし中 |